黒井健絵本ハウス 黒井健絵本ハウス

2026.08 20 Thu

これまでの展示

タイトル

ごんぎつね出版40周年(2026.8-9月)

1F展示室

あめのひのころわん

ひさかたチャイルド 1986年

作 /間所 ひさこ

 

この絵本は「ころわんシリーズ」の最初に描いた絵本です。
市販に先立って月刊絵本で刊行されたものですから、実際に描いたのは1981年頃だったと思います。
絵本は可愛く描くことが必須と思い込んでいましたが、このキャラクターをスケッチしながら「あまり、可愛いかわいいにしたくないな。」と考えていました。
かわいい顔立ちではなく、少し不器用な愛らしさを描きたいと思っていたようです。

「なんだかとってもブスなわんこで好きです。」当時聞いた読者の声でした。
しかし、これがシリーズ化のきっかけになっていったのですから不思議なものです。
これを描いた頃は、現在まで続く長い付き合いになるとは考えてもいませんでした。

2F展示室

ごんぎつね

 

偕成社  1986年

作 /新美南吉

 

この絵本を描く前年、私は仕事に追われて年間15册以上の本を制作していました。
しかし年末になって書店にいってみると私の描いた絵本は一冊も見つけることは出来ない始末でした。
描いた絵本を誰からも見てもらえない焦燥感に激しく襲われていました。 そんな 折り、この作品を描くようにと中川さんから依頼されたのです。
自信を失っていた私はどう描いたものやらわからなくなってしまいました。

探し倦ねて南吉のふるさと半田市をたずねました。そこで二三日過ごした後描き始めました。 一枚描いては迷い、二枚描いては立ち止まり、仕上がった絵は今まで描いたことのない絵になっていました。

この絵本の表紙を描きあげた時の満足感や喜びは今でも覚えています。 この物語との出会いがなかったら今の私は考えられません。私の絵本への考え方を根底から変えてくれた絵本でした。 最も大切な一冊です。

 

 

みんなみんなみーつけた

偕成社  1983年

作 /木村裕一

 

私は50年以上の絵本を描いてきましたが、しかけ絵本に絵を添えたのは、木村さんとの2冊だけです。その後しかけ絵本を作ることはありませんでしたが、ここで出会った編集者中川さんとは「ごんぎつね」 「手ぶくろを買いに」など、私にとって重要な転機となる多くの仕事をすることになりました。
私たち作家や画家にとって、編集者との出会いは、奇跡のような出来事です。中川さんがこの絵本のあと、どうして「ごんぎつね」の挿画を依頼しようと思いついたのかは今だに謎です

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