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-館内設備改善について-
開館当初、まだ夏は涼しく当館も夏は天窓を開けて風を通せば、過ごせる環境だったのですが、近年の温暖化で、立ち止まって絵を見ると汗が滲む気温になりつつありました。
それでも「高原」「避暑地」であるという意地のようなものから、エアコンは読書スペースのみの設置で留まっていたのですが、昨年の暑さにはさすがに堪えて、2階展示室にもエアコンを設置することにしました。
業者さんの都合で夏以降に設置したので、今年の夏を楽しみにしていましたが、ずいぶんと快適に鑑賞できる環境になったと思います。 私、約束を守れました。
『なにか展示室の快適性などで、皆様に還元できるようにしたい』(2023年冬期休館のご挨拶より)
-展示紹介-
さて、そんな館内ですが現在は 新美南吉・作/黒井健絵本の代表作である「手ぶくろを買いに」(偕成社)を展示しています。しばらく巡回展で原画が出張していましたので、久しぶりの全点展示になります。
合わせて、南吉氏作の「がちょうのたんじょうび」(にっけん教育出版)「新美南吉童話選集1」(ポプラ社)によせた挿絵を展示。南吉さんの童話は「ごんぎつね」「手ぶくろを買いに」の2作品がよく知られていると思うのですが、他にも「でんでん虫のかなしみ」などの名作があります。
愛知県の「新美南吉記念館」さんを、二年前に私も訪ねて見学させていただいたのですが、南吉さんの人となりを感じるような展示には、思いのほか共感するところがありました。その思い出が残っていましたので、南吉記念館さんのようにはゆきませんが、他のお話しも合わせて感じ入っていただけるような展示にしたかったというのがこの夏の展示です。是非、この機会に黒井の絵本原画と合わせてご覧ください。
写真は9月半ば、彼岸花が見れるいい時期でした。黒井と南紀記念館さんコラボの絵は当館にも飾ってあるのですが、半田市からのお客様がいらした際に「ほんとにこういうところがあって」と聞いていましたので(この場所かあ)と写真を撮りました。