黒井健絵本ハウス 黒井健絵本ハウス

お知らせ

冬期休館より開館-展示紹介

2022.04.8
-冬期休館より開館から1週間-
4月の雪が2回程つもりましたが翌日には溶け。そろそろ寒の戻りもおさまった様子の清里です。
絵本ハウス、無事に冬期休館より開館して通常営業しております。
ご来館、そして今期より開設しましたオンラインショップもご利用ありがとうございます。
 
今日は現在の展示内容について、すこし紹介してみたいと思います。
 
特集:シリーズ絵本
展示期間 2022年4月1日(金)~2022年5月30日(月)
 
今回、はじめに展示したいと思いついたのは「ゆうびんうさぎ シリーズ」(全4冊/絶版絵本)です。
・ゆうびんうさぎとおおかみがぶり – 1982年
・ゆうびんうさぎとやまねこのおじいさん – 1983年
・ゆうびんうさぎとしろくまサンタ -1984年
・ゆうびんうさぎうみへいく -1987年
(作/木暮正夫 絵/黒井健)ひさかたチャイルド
 
黒井の絵本は描かれた年代によっても雰囲気が違います。
あしたまほうになあれ」(学研)という 1989年に描かれた絵本があるのですが、2014年に新装版として再販された際に当館でも展示を行いました。絵柄に素朴な良さがあり、よい展示になったという印象があったので、同年代の絵本の中でと思いついたのが「ゆうびんうさぎ」です。
 
あらためて、どういうところが良いと感じたのかなと考えてみると、登場人物が(すでに擬人化された動物達ではあるのですが)キャラクター化されすぎていないところ。
それが絵本表現にちょうどよく合っているからではないかなと思います。
 
黒井がはじめてシリーズ絵本として関わった絵本はこの「ゆうびんうさぎ」でした。
その後、同ひさかたチャイルドから出版され、黒井の最も長いシリーズ絵本になる「ころわん」(作/間所ひさこ)へと繋がります。
そして同社のいくつかのシリーズ絵本をへて、近年手がけた最新のシリーズ絵本が「えっちゃんシリーズ」です。
 
今回の展示は、その3つのシリーズ絵本をご覧いただける展示となっています。

また同じシリーズ絵本の中でも、文章に寄り添って変化する主人公の表情をお楽しみください。